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催眠を実感する方法

 催眠をなかなか実感できない人がいます。
 手を固める暗示をしても開いてしまい、手が上がる暗示をしても、動きません。
 何故かというと、これらは自分でも意思の力で出来てしまうからです。いまいち、暗示の力なのか、自分の意思なのかの区別ができず、逆に抵抗してしまうのだと思います。手を握ったり開いたり、上に持ち上げたりというコントロールに慣れすぎているのです。
 そういう方にお勧めなのは、手の痺れを感じる方法です。
 両手を膝の上に置いて、目を閉じてください。
 次に、肺の中にいっぱい空気を吸い込み、これ以上入らないところまで吸ったら、ゆっくりと、全部吐き出してください。
 この深呼吸を3回繰り返します。
 終わったら、自然な呼吸に戻し、目を閉じたまま、両手に意識を向けます。
 そして、右の手のひらと、左の手のひらの、どちらが先にピリピリ痺れてくるかを、感じてみてください。
 ちょうど、長時間正座をした後の足の痺れのような、力が抜けたような、重いような、モヤモヤするような、ピリピリするような、そんな感覚を感じてください。
 感じ始めると、その感覚はどんどん大きくなっていきます。
 普通は自分の意思で手を痺れさせることなんて出来ませんよね。
 もし、この練習で手の痺れをはっきり感じたら、あなたは暗示にかかっているのです。
 痺れが弱い人も、毎日練習することで、瞬時にピリピリ感を感じられるようになっていきます。
 それが何かの役に立つわけではもちろんありませんが、無意識が反応してくれる感覚を知ることで、被催眠性は確実に高くなります。

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