EPOの半端ない才能

最近の音楽がつまらなく感じられるのは、僕がおじさんになったからでしょうか。

先日、MDの搭載されたラジカセをはじめて買いまして、学生時代から聴いていたEPOのテープをMDに落としました。我が家からテープを再生できる機械がなくなって久しいので、EPOの曲を聴くのは実に久しぶりでした。

早速そのMDを車に乗せてドライブしながら聴いたのですが、もうすごいんですよ、EPO。

アレンジが非常に凝っていて、出し惜しみなくオーケストラが使われていたり、「え?

ここで木琴使っちゃうの?」と驚かされたり、これぞプロの仕事、といった感じでした。

歌詞もぶっ飛んでいて、あの時代の明るさがそのまま伝わってきます。

ひとつやふたつの過ちだったら、Profileになる♪」なんて、そんな能天気なこと、今は誰も歌いませんよ。

近頃のアーティストで「プロ」を感じることってあんまりないんですよね。アレンジも単調だし、だからといって歌詞が共感できるわけでも面白いわけでもない。どこにでもいるお兄ちゃん、お姉ちゃんがぽっと出てきて、事務所からオーラをふりかけられてデビューしている。

日本の音楽シーンがつまらなくなった原因って、僕はミスチルだと思うんです。彼らの音楽は確かに素晴らしいかもしれないけれど、彼らが出てきてから、アコースティックなものが流行りだしたように思う。

僕もアコースティックなサウンドは好きですが、アコースティックであることが、結果的に「ニセモノ」が紛れ込んでくる原因になってしまった。

EPOのような音楽って、やはり才能がないとできないと思うのです。(もちろん、本人だけではなく、アレンジャーやスタジオミュージシャンすべての才能です)

でも、今の音楽って音楽の部分で勝負していない。

キャラクターとか、雰囲気とか、そういうのだけで売ろうとしているように思う。

ゴスペル(黒人霊歌という意味ではなく、雰囲気としてのゴスペル)みたいなのが流行ったり、ケミストリーなどの「歌が上手くてすみません」みたいな感じの人たちがどっと出てきたりは、個人的には非常に残念です。

<< エッセイ
<< HOME  ↑TOP↑  ご予約 >>

Copyright © Naoya Sakurai.
All Rights Reserved.