自己催眠(不眠症対策)

聞くだけでぐっすり眠れるCDの付いた、「完全熟睡マニュアル」を発売しました。
こちらで紹介されている方法以外の自己催眠法も多数掲載しています。
眠れない方も、自己催眠を体験したい方も、是非ご利用ください!
詳しくはこちら。 ご購入はこちら

はじめに
1.奇数の倍数を数える
2.音や感覚を探す
3.水槽
4.羽根
5.今日を振り返る
(おまけ)見たい夢を見る方法

催眠状態を経験された多くの方が「とても気持ちが良かった」「とてもリラックスできた」と感想を語られます。

暗示を入れるだけが催眠の目的ではなく、催眠状態そのものが、効果の高いリラクゼーションなのです。

電車に揺られてウトウトしている時、とても気持ちが良いと思います。ちょうどそれと同じで、睡眠と覚醒の狭間でぼんやりしているとき、張り詰めた緊張はゆるみ、ひとときの安らぎを得ることができます。

心と体は、密接に結びついています。ストレスを抱えたままでいると、オーバーヒートしないよう、無意識は、いろいろな症状を出して、強制的に心と体を休ませようとします。症状に目を向けさせることで、それ以上傷つかないように自分を守っているのです。

症状は無意識からのメッセージです。そのメッセージをしっかり受け止め、答えてあげることで、もう無意識はそのメッセージを送る必要がなくなります。

ですから、ストレスを解消するだけで、嘘のように症状が消えることがあります。逆に症状だけを医学の力で治したところで、すぐに他の症状が出てきてしまうこともあります。

重要なのはストレスを溜めないこと。

ストレスは毎日少しずつ蓄積されています。そのストレスを、毎日しっかり解消することで、心も体も元気でいられるのです。

催眠状態に入るだけでストレスは落ちていき、心が安らかになっていきます。

もし今、すでにたくさんのストレスが溜まっているのなら、毎晩時間を作って、催眠に入る習慣を身につけて下さい。

一晩ですべてのストレスが解消されるわけではありません。長い時間かかって溜まったストレスですので、同じくらい長い時間をかけるつもりで、ゆっくりと心を軽くしていきましょう。

人それぞれ悩みも違うし、一日のうちに感じるストレスの量も違うでしょう。催眠で魔法のようにすべての問題が解決されるわけではないかもしれませんが、今日から小さな一歩を踏み出してみてください。

催眠状態に自分で入る方法を5つ掲載しました。

これらの方法は、理性の働きを鈍らせ、覚醒度を下げていくことで催眠状態に心を導きます。覚醒度を下げて行けば人は催眠状態になり、さらに続けると最後には眠ってしまいます。

就寝前に、ベッドの中でお試しください。

催眠状態とは、簡単に言うと、起きている状態と寝ている状態の中間です。「催眠がとけなくなったらどうしよう……」と心配する必要はありません。催眠状態に入ると体が重くなったり、頭がぼんやりしてくるかもしれませんが、そのままその感覚を楽しみ、眠りにつきましょう。翌朝目覚めたときには、ちゃんと催眠状態からも目覚めています。

無理に暗示を入れる必要はありません。はじめは催眠状態そのものを楽しみましょう。眠りにつくまで下の方法を続けてください。

催眠状態に入ると、手足の力が抜け、体が重く感じられるようになります。それと同時に手足に心地の良いしびれを感じる方もいらっしゃいますし、手足の指先やまぶたが、ピクピクと勝手に動くこともあります。

数日すると、次第にそのような感覚を実感できるようになります。そうなったら、今度は眠りに落ちる前になりたい自分をイメージしてみてください。例えばダイエットしたい場合は、自分が食事を半分の所で残してしまう姿を、またスリムになって素敵な洋服を着ているところをリアルにイメージしてください。

このようなイメージは、催眠状態では無意識に暗示として焼きつきます。毎晩続けることで、心と体がイメージした方向に次第に流れていくのを実感できるでしょう。

夜なかなか寝付けない方、不眠症の方も、是非お試しください。

悩み事があるとき、興奮しているときなど、なかなか寝付けませんよね。意識が緊張状態に固定されてしまうので、心も体も眠りたいのに、その意識が眠りにつくのを拒んでしまうのです。

固定された意識を、その出来事から切り離してあげることができれば、眠りにつくことができます。

実際にこの方法で「眠れるようになった!」という方から、たくさんメールをいただいています。

一度で上手く行かなくても、諦めずに毎晩続けてください。コツがつかめるようになると、知らないうちに、ストーンと眠りにつくことができるようになります。

映像をイメージするのが苦手な方は1,2を、得意な方は3〜5を、お勧めします。
<< HOME ↑TOP

1.奇数の倍数を数える
目を閉じたら、黒板をイメージして下さい。

その黒板に、3の倍数を書いては消し、書いては消していってください。3,6,9,12……。

それを、100を超えるまで続けます。100を超えたら、今度は5の倍数を同様に書いては消していってください。5,10,15,20……。

その次は7の倍数、その次は9の倍数、11の倍数、13の倍数……と続けて下さい。

数字を書く時、消す時は、呼吸とタイミングを合わせてください。

息を吸う→息を吐きながら黒板に数字を書く→息を吸う→息を吐きながら数字を消す→息を吸う…、という感じで進めてください。

黒板のイメージがうまく行かない方は、心の中で数を数えるだけでも結構です。このときも、息を吐くときに数字を数えてください。
<< HOME ↑TOP

2.音や感覚を探す
目を閉じて、体を楽にします。そして耳を澄ませてください。目を閉じると、いろいろな音が聴こえてくることに気がつくでしょう。

その中のひとつを見つけ出し、心の中でこんな風に唱えて下さい。

「時計の音が聴こえる」

「時計の音が聴こえる」

「時計の音が聴こえる」

3回ずつ、ゆっくり心の中で唱えましょう。そのとき、その音に意識を集中してください。

このとき、呼吸と言葉を合わせてください。

息を吸う→息を吐きながら「時計の音が聴こえる」と心の中で唱える→息を吸う→息を吐きながら「時計の音が聴こえる」と心の中で唱える→息を吸う→息を吐きながら「時計の音が聴こえる」と心の中で唱える……、という感じで進めてください。

音の次は感覚です。あなたが全身で感じている感覚のうちのひとつを、音と同じように見つけてください。

「頭が枕に沈んでいる」

「頭が枕に沈んでいる」

「頭が枕に沈んでいる」

音の時と同様に3回ずつ呼吸に合わせてゆっくり心の中で唱え、その感覚に意識を集中して下さい。

今度はもう一度、先ほどとは違う音を探してください。すぐに見つからなくても構いません。ゆっくりと呼吸をしながら探してみてください。

「車の通る音が聴こえる」

「車の通る音が聴こえる」

「車の通る音が聴こえる」

今度は感覚です。

「手がシーツに触れている」

「手がシーツに触れている」

「手がシーツに触れている」

こんな風に、音、感覚、音、感覚……と3回ずつ続けてください。これを繰り返すうちに、もう新しい音も、新しい感覚も見つからなくなるかもしれません。そうしたら今度は、現実にはっきり聴こえているものだけではなく、聴こえているような気のするものから探してください。心臓の鼓動、空気が鼓膜に触れる音、 遠い海の波の音……。現実に感じている感覚だけではなく、感じているような気のするものを探してください。お腹が温かい、頭がぼんやりしている、手足の力が抜けている…。

想像力を膨らませて、聴こえているかもしれない音、感じているかもしれない感覚に意識を集中し、ひとつ残らず見つけてください。
<< HOME ↑TOP

3.水槽
目を閉じて、自分の部屋が水槽になってしまったところをイメージしてください。

とっても温かくて気持ちのよい海水が部屋を満たしています。

見上げると、色とりどりの魚がたくさん泳ぎまわっています。大きな魚、小さな魚、赤い魚、青い魚……。

そんな魚が泳いでいるところを、ぼんやり眺めてください。

魚たちはあなたの部屋を、所狭しと泳いでいます。

窓辺、天井、ベッドの横……、いたるところで魚は泳いでいます。まるでスキューバダイビングをしているようです。

あなたを包んでいる温かい海水はゆっくりと動いています。あなたの体は海水に揺られ、ゆらゆらと揺れているのが感じられます。

部屋にある家具や本棚の本は、ぼんやりとゆがんで見えます。天井では淡い光がキラキラと輝いていて、とってもきれいです。

その空間にいると気持ちが安らいでいくのが感じられます。その感覚をゆっくり味わってください。
<< HOME ↑TOP

4.羽根
目を閉じて、草原に寝転がっているところを想像してください。

太陽の光はポカポカと暖かく、真っ青な空に、真っ白な雲がぽっかり浮かんでいます。

遠くで小鳥のさえずりが聞こえています。風は優しく頬をなでています。

ゆっくりと深呼吸をしてみましょう。息を吸うと、草原の爽やかな空気が肺に一杯ひろがります。

息をはくと、とても心がリラックスしていきます。

空を見上げると、青い空に白い点のようなものが見えます。よく見るとそれは白い羽根です。

その羽根は風に揺られ、右に、左に、ゆっくり動きながら、少しずつ落ちています。

その様子を目で追ってください。

羽根は最後に、あなたのお腹の上に、ふわっと落ちます。

このイメージのポイントは、いかにゆっくりと落ちるところを想像できるか、にあります。

初めはすぐにお腹まで落ちてきてしまうかもしれません。そうしたら、何度も何度も空から落ちてくるところを想像してみましょう。次第に羽根がゆっくり落ちるようになります。
<< HOME ↑TOP

5.今日を振り返る
目を閉じたら、今日、朝起きたときから、いま布団に入った時までを、映像で思い出してください。

自分の視点で思い出すのではなく、そこにいる自分の姿を斜め後ろから眺めるような感じでイメージしてください。

音は思い出さなくて構いません。

できるだけ細かく、ひとつひとつを思い出しましょう。

朝起きて、顔を洗って、朝食を食べて……。

起きてから今までを、30分かけて思い出すくらいのペースでお試しください。

<< HOME ↑TOP

Copyright © Naoya Sakurai.
All Rights Reserved.